CodexやClaude Codeを使っていると、仕事ごとにチャットを分けることがあります。
SNSを考える窓。
画像を作る窓。
数字を見る窓。
それぞれに担当を持たせると、ひとりでもAIのチームを作れます。
ただ、ひとつ困ることがありました。
別の担当へ仕事を渡すたびに、ぼくが文章をコピーして、相手のチャットを開き、貼り付けていたのです。
AIを何人も働かせているつもりなのに、社長のぼくが窓から窓へ手紙を運んでいました。
そう。ぼくがAIたちの伝書鳩になっていたのです。
ところが、ある一言をきっかけに、この仕事を手放せました。
「なんでおれが貼るねん」で止まった 😂

ある日、SNS編集長のAIが画像の直し方を考えてくれました。
画像担当へ渡す指示文まで、きれいに作ってくれています。
ここまでは完璧でした。
でも最後に、こう言われたのです。
「この文章を、画像担当のチャットに貼ってください」
ぼくは思いました。
なんでおれが貼るねん。
編集長は、誰に何を頼みたいのか分かっています。
相手へ渡す文章も完成しています。
それなのに最後だけ、人間のぼくがコピーして、別の窓を探して、貼り付ける。
会社でたとえるなら、編集長がデザイナーへ直接話せるのに、いったん社長を呼び出し、「この紙を隣の部屋へ届けてください」と頼んでいる状態です。
そこでAIへ聞きました。
「担当の窓に直接つないで、送れないの?」
するとAIは、動いている窓の一覧から画像担当を探し、その窓へ指示を直接送りました。
ぼくはコピーしていません。
相手のチャットも開いていません。
これまでの AI → 人間 → AI が、AI → AI に変わった瞬間でした。
担当の窓へ、AIが直接届けてくれた 📮

ぼくは同じような頼み方を、CodexとClaude Codeの両方で試しました。
どちらでも、担当の窓を見つけて、指示を直接渡してもらえました。
呼び方は少し違います。
Claude Codeでは「チャット」や「セッション」、Codexでは「タスク」や「スレッド」と呼ばれることがあります。
※セッションやスレッドとは、ここでは一つひとつの会話のまとまりのことです。この記事では、まとめて「窓」と呼びます。
頼み方は、難しくありません。
ぼくが使った考え方を、誰でも使える形にすると、次のようになります。
【担当名】の窓を探してください。
(チャット/タスク/スレッド)
この指示を、その窓へ直接渡してください。
同じ名前が複数ある場合は、
内容を確認して担当が合う窓を選んでください。
送ったあと、
どの窓へ何を渡したか報告してください。たとえば、画像担当へ直しを渡したいなら、「画像担当の窓を探して、この修正指示を直接渡して」と頼みます。
AIは担当の窓を探し、見つけた相手へ仕事を渡します。
ただし、すべての環境で必ず使えるとは限りません。
AIがほかの窓を探したり、メッセージを送ったりする道具を使える状態であることが必要です。
できないと言われたときは、「いま使える道具の中に、ほかのチャットやタスクを探して送るものはありますか」と聞くと、確認してもらいやすくなります。
人間の仕事は、運ぶことより決めること 🧭

今回すごかったのは、別のチャットへ文章を送れたことだけではありません。
AIが、誰に頼むべきかを考え、担当の窓を探し、そこへ仕事を渡したことです。
今までは、AIを増やすほど、ぼくのコピペも増えていました。
編集長から画像担当へ。
画像担当から動画担当へ。
動画担当から確認担当へ。
そのたびに人間が間へ入ると、AIのチームを作ったはずなのに、人間だけが忙しくなります。
でも、担当同士を直接つなげられれば、人間は手紙を運ばなくてよくなります。
その時間を、何を作るのか、誰に届けるのか、最後に出してよいのかを決めるために使えます。
AIに仕事を任せる目的は、人間を忙しい連絡係にすることではありません。
人間がやらなくてよい仕事を手放し、本当に決めるべきことへ戻るためです。
もしCodexやClaude Codeを使いながら、今日も別の窓へ文章を運んでいるなら、一度聞いてみてください。
「これ、担当の窓へ直接つないで渡せない?」
ぼくの仕事の流れを変えたのは、難しい設定ではありませんでした。
「なんでおれが貼るねん」という、たった一つの疑問でした。🌵
関連記事
直接つないだ2つのチャットを、同じ画面で並べて見たい人はこちらです。








